件名: ちゃんこ通信 - なんば

旅の中でする旅は格別なものなり。

今回の旅in旅はなんと大阪。
どこかで宿代払うくらいなら、同額ぐらいの深夜バスに乗って、 目が覚めればそこは別世界。

そんなコンセプトで来ました大阪。
夜行バスの故障のため長野のパーキングエリアに3時間以上待機させられたのは 今となってはいい思い出。

なんばで降りたもののガイドブックもなにもないので、 まずはコンビニでアルバイトニュースを購入。
路線図のところのみ破り、あとは捨てる。
必要なのはこの1ページ。

府内の全容を早速頭に詰め込む。

道頓堀が近くにあるのでグリコ、くいだおれ、かに道楽の3大オブジェを見学。
とりあえず適当な店でたこ焼きを食す。

ほほう、「東京のは粉っぽくて食えへん！」という大阪人の気持ちがわからんでもない。
たしかにここのたこ焼きは中がトロトロや！
でも例えるなら出来立ての春巻やクリームコロッケを食するのと同じく、 お口の中の大火傷のリスクをともなうのだ。

早速自滅。

気温の暑さもともなって食欲もさほどないので地下鉄にてデルアリに向かう。

----------------------------------------------------------------------

07・8・14　大阪プロレス　デルフィンアリーナ大会

----------------------------------------------------------------------

9月から常設会場が移転する大阪プロレス

だったら最初で最後のデルフィンアリーナに行かないわけにはいかないじゃない。

場所は地下鉄直通のフェスティバルなんとかという建物内。
まさに廃墟。でもデルアリだけは賑わっている。

店はあるけど、会場はどこ？と思っていると、 レジの横の普通のドアの中がいきなり会場！！！

土足禁止なので靴袋（ビートルのイラスト付）を戴くが、やけにシワだらけ。

え〜！返却して再利用してんのかい！もらえないのかよ！
なんてケ・・・、いや、地球に優しい。

おもわず「それはエコだよ、シャア！（byウェルダン穂積）」と叫びそうになる。

会場の広さはブルーフィールドや新木場クラスかな？
なんだかんだいってプロレス見るのに最適な広さの行き着く先って これくらいなのかもと最近感じてきている。

試合前にスクリーンにてパロディでもなんでもない本物の造りの各提供のCMが流れる。 （すべてに選手が出ているってのが凄い）

これが「映画のようなプロレス」の意味か！なんかマジに感心してきた。

やはり生で見ないと判らないこと、感じられないことってあるもんだよね。
インお仕事やSアリのみで大阪を掌握してたつもりだった自分に嫌悪。

今回のシリーズは短期集中連載のような形で ラスタマンをとりまく映像主体によるストーリー＆実戦が主軸らしい。
これはこれで楽しみだ。

●第1試合

ロベルト＆原田　ｖｓ　タダスケ＆タコヤキーダー

噂どおり大阪の若手たちはここ数年にないほどの大豊作である。
変形スパイラルボムにてロベルトがタダスケに勝利。

●第2試合　3WAYマッチ

ブラックバファロー　vs　ゼウス　ｖｓ　松山勘十郎

カードを聞いただけでもう爆笑。

試合は松山が踏み込めない（近づけない）うちに ゼウスとバファローが普通にガンガンひたすら2人だけで闘いまくる。

気がつくうちに場外戦。
そして20カウント。

リング上で独りぽつんと取り残される勘十郎。
そして自動的に勝利者に！！！

勘十郎「これは思うに、2人が拙者に怖れを抱き自らの意思で避けてました！」

上機嫌で退場する途中に、
「本日、松山選手はほとんど仕事をしていないのでノーギャラとなります」
とのアナウンス。

ガックリとうなだれる勘十郎。

これほどまで勘十郎が「できる選手」とは知らなんだ・・・・・。
特にしゃべりの司会センスは「サスケイズム正当継承者」かも？

●第3試合

えべっさん＆くいしんぼう　ｖｓ　デルフィン＆ツバサ

生でみる「えべ＆くい」の入場時のお賽銭＆お菓子のレイ掛けシーンは本当に微笑ましい。 大阪プロは本当に子供さん客が多いねえ。（プロレススターウォーズ並み）

最近アイスリボンを見ても思うのだが、

「自分よ！なぜ早くから子供をつくっておかなかったんだ！？」と！！！
（誰もつくらせてくれなかったから）

子は親のクローンでもなければ、 勝手な夢のおしつけ役でもないってことは充分にわかっている。
でも、この体験をさせてあげたいなあというのは結局はエゴであろうか？

「それはエゴだよ、ちゃんこ！」といわれても構わない。

試合は最初から最後までパーフェクトに笑わせてくれたのち、 エルヌドとデルクラの競演にてデル＆ツバ勝利。

●ここで休憩。そして

●第4試合

ミラクルマン＆アジアンクーガー＆タイガースマスク　ｖs　コンドル＆GAINA＆ゼロ

通常ならメインでやるであろうこの試合。
内容もいうまでもなくシリアス＆高レベル。

でもミラクルマンだけは、いつものカンチョー攻撃を多用。

シリアスモードでこれを受けるバットフォースの面々。

いくらなんでも懐が深すきるよ（笑）！

最後はバケツの蓋ガードでミラクルマンの指を折り（？）
指折り式ワキ固めにてコンドル（ゼロだったかも？）が勝利。

高田ｖｓ越中をも越える指攻めフィニッシュ！

●メインイベント（なのか？）

ラスタマン＆あつしくん（小峠）　ｖs　怪獣2匹

あまりにも前説のやりとり＆映像が長すぎる（面白かったけど）ので かいつまんで説明すると、

☆超人になるための試練を超えるあつしくん
（モチーフはたぶんキン肉マンのジェロニモより）

☆超人になって毒針を装着されることに。 しかし、試合直前拳を鳴らす際にあやまって自らを刺してしまう。

☆血清をもっている怪獣たち。 最初ロンリーバトルのラスタマンにみかねた応援団長が なんとか血清を奪いあつしくんを蘇生。

☆必殺ラスタフライにてあつしくん勝利。

とにかく要所要所でギャグ満載で、この試合で締められても問題なし。
普通に、いや、普通以上に面白かったし。
現地ふうにいえば「おもろかったで」ってかんじ？

●総括

ラスタマンシリーズだから通常のとは少し赴きが違うのだろうけど、 大阪プロレス、面白いわ。

90点+さよならデルアリ記念のご祝儀で+3点。

ありがとうデルアリ。さようならデルアリ。

いい思い出つくれたよ。